【7月13日 CGTN Japanese】イタリアの高級宝飾品ブランド「ブルガリ」が11日、中国版ツィッター「微博(ウェイボー)」の検索ワードランキングで上位にランクインしました。公式サイトで台湾を「国扱い」していたと、ネットユーザーに指摘されたことがきっかけでした。

 中国のあるネットユーザーは11日、ウェイボーへの投稿で、ブルガリ公式サイトの「全店舗」ページの「アジア市場」のプルダウンリストに、台湾地区(「台湾」と記載)が中国、中国香港特別行政区、中国マカオ特別行政区と並んで記載され、日本、シンガポール、インド、イスラエルなどの国も記載されていたと指摘しました。

 ネットユーザーが指摘したこの問題は、ブルガリの中国大陸部公式サイトではなく、台湾地区とインターナショナルの公式サイトに存在していました。各サイトの左上角にある「店舗を検索」または「Find a Store」をクリックすると、「全店舗」または「All Stores」のページを見つけ出すことができます。

 これらのページでは、中国語や英語などで、台湾(Taiwan)が中国(China)、中国香港特別行政区(Hong Kong SAR China)、中国マカオ特別行政区(Macao SAR China)と並んで記載されていました。

 ブルガリは11日夜、謝罪声明を出し、「ブルガリは一貫して中国の主権と領土の完全性に関する立場を尊重しています。管理面の不行き届きにより、ブランドの海外公式サイトにおいて、店舗住所の誤表記が発生していましたので直ちに訂正いたしました。このことについて深くおわび申し上げます。ネットユーザーの監督に心から感謝し、第三者である国際サービス事業者と連動して海外公式サイトにおける関係国・地域の正確な表記を確保いたします」としています。

 同日夜にブルガリの米国の英語公式サイトとシンガポールの中国語公式サイトを確認したところ、すでに内容は更新されていました。

 ブルガリのジャン・クリストフ・ババン最高経営責任者(CEO)は今年5月に中国を訪問した際、インタビューに応じ、「中国はブルガリにとって最も重要な市場であり、イタリア本土市場よりも重要だ」と述べていました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News