【7月12日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は11日、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟に向け国内で承認手続きを進めると表明したトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領に謝意を示した。

 バイデン氏は、NATO首脳会議の開催地リトアニアの首都ビリニュスでエルドアン氏と会談し、同氏への外交的な働き掛けが実を結んだと評価。エルドアン氏に「あなたの外交力と勇気、指導力に感謝する」と伝えた。

 バイデン氏は9日、NATO首脳会議で成果を挙げるために大統領専用機エアフォースワン(Air Force One)から、エルドアン氏と1時間近く協議。首脳会議開幕を翌日に控えた10日深夜、エルドアン氏は突然、スウェーデンの加盟承認に転じた。

 エルドアン氏がスウェーデンの加盟を容認したことで、米国がトルコにF16戦闘機を売却する計画にも弾みがつくとみられている。

 ジェイク・サリバン(Jake Sullivan)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は11日、バイデン氏は「F16の移転を支持している考えを数か月前から明示してきた」と強調し、トルコへのF16売却はNATOの利益になるとの認識を示した。

 さらに、エルドアン氏がトルコの欧州連合(EU)加盟をスウェーデンのNATO加盟と関連付けようとしていることについて、バイデン氏はトルコのEU入りを「以前から」支持しているとも述べた。(c)AFP