【7月12日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)は11日、女子シングルス準々決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)のエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)が7-5、6-7(5-7)、6-2で大会第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)を破り、準決勝に進出した。

 スビトリーナは産休から3か月前に復帰したばかりで、現在の世界ランキングは76位。それでも、今大会ではヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)、ソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)、ビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)を下すと、世界ランキング1位のシフィオンテクを合わせて四大大会(グランドスラム)優勝経験者4人をなぎ倒しての4強入りとなった。

 この日は第1セットを先取し、第2セットもタイブレークで4-1とリード。ストレート勝ちを収めるかに見えたところからシフィオンテクの反撃に遭い、このセットを落としたが、迎えた最終セットでは落ち着いたプレーで二つのブレークを奪い逃げ切った。

 次戦は決勝進出を懸け、マルケタ・ボンドロウソバ(Marketa Vondrousova、チェコ)と対戦する。

 2019年にも4強入りしているスビトリーナは試合後、「何が起こっているのか頭が理解できていない。信じられない瞬間」と喜び、「もし大会前に準決勝に行けると言われても、どうかしているんじゃないのと返していたと思う」とコメント。「ビールでも飲んでこの瞬間を楽しみたい」と話した。

 一方、自身初の準々決勝に臨んでいたシフィオンテクは「試合後のネットで、エリナに応援しているよと声をかけた。彼女がタイトルを取るのを見たい」と語った。(c)AFP/Dave JAMES