【7月10日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のサマーリーグが9日、各地で行われ、ドラフトでサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)から全体1位指名されたビクター・ウェンバンヤマ(Victor Wembanyama)が加入後2試合目となるポートランド・トレイルブレイザーズ(Portland Trail Blazers)戦に臨み、27得点をマークした。チームは80-85で敗れた。

 224センチの長身を誇る19歳で、20年前にNBA入りしたレブロン・ジェームズ(LeBron James)以来の大型新人と評されるウェンバンヤマは、実戦デビューとなった7日のシャーロット・ホーネッツ(Charlotte Hornets)戦では9得点にとどまり、NBAの洗礼を浴びた。

 しかしこの日は早速改善を示し、27分弱の出場で27得点、さらに試合最多の12リバウンドと3ブロック、1スティールを記録。フィールドゴール(FG)は14本中9本成功し、3ポイントは4本中2本、フリースローは12本中7本を沈めた。

 ウェンバンヤマは「自分に対する自信が深まり、体の状態がよくなっているというだけのことだ」と話し、「きょうまでの僕は練習を2回、試合を1回こなしただけだった。だんだんよくなっている」とコメント。「1試合ごとによくなるのは当たり前の話だ。ドラフトからこの試合までにはいろいろなことがあったから、おかしな話じゃない」と続けた。

 サマーリーグはNBAのロースター入りを狙う若手有望株が出場するリーグで、ウェンバンヤマにとってはスパーズの選手としての実戦経験を積み、10月からのレギュラーシーズンに向けた感触をつかむ場になる。(c)AFP