【7月9日 AFP】オランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相率いる連立政権が7日、移民政策をめぐる意見の対立から崩壊し、総選挙が実施される運びとなった。選挙は早くて11月となる。

 ルッテ氏率いる自由民主党(VVD)、キリスト教民主勢力(CDA)、民主66(D66)、キリスト教連合(CU)の4党からなる第4次連立政権は、発足からわずか1年半で終わりを迎えることとなった。

 オランダも他の欧州諸国と同様に、移民流入抑制策を模索していた。昨年には、過密状態の移民収容施設で乳幼児が死亡する事故が起き、政府が対応に追われた。

 ルッテ首相は先週には、戦争難民の家族の受け入れ人数を月に200人に制限すると突然発表した。これに対しキリスト教連合と民主66が反対を表明していた。

 選挙管理委員会は、選挙規則、夏季休暇、選挙運動に必要となる時間を考慮し、選挙実施は早くても11月になるとしている。(c)Danny KEMP