【7月7日 AFP】中国税関当局は7日、東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出が実施されれば、福島県を含む10の県などの食品輸入を禁止すると表明した。福島以外の具体的な県名などは明らかにしていない。

 関税当局は安全性への懸念を指摘。「福島県を含む10の県などの食品輸入を禁止」するとともに、それ以外の地域の食品についても厳格な放射性物質検査を行う用意があると述べた。

 国際原子力機関(IAEA)は、日本政府の処理水放出計画は国際的な安全基準に合致しているとの報告書を出している。

 放出は今夏にも開始される見通しだが、一部の近隣諸国は反発している。

 中国外務省は6日、IAEAの報告書は海洋放出の「ゴーサイン」にはならないと述べ、人体への未知のリスクに警鐘を鳴らした。(c)AFP