【7月7日 AFP】オランダ美術の巨匠レンブラント(Rembrandt)の作品で、約200年にわたり存在を忘れられていた一対の肖像画が6日、英ロンドンで行われた競売で1123万5000ポンド(約20億6000万円)で落札された。

 レンブラントによる肖像画で個人所有のものは現在この一対のみだった。競売大手クリスティーズ(Christie's)の「オールドマスター(西洋絵画の巨匠)」部門の競売に出品され、落札予想価格の500万~800万ポンド(約9億~15億円)を大きく上回った。

 高さ20センチの楕円(だえん)形の肖像画2枚は、1635年ごろの作品とみられる。レンブラント家の友人で、同じオランダ・ライデン(Leiden)の出身だった高齢の配管工とその妻がモデルとなっている。

 同社によると、絵の真贋(しんがん)を見極めるために約2年に及ぶ科学的調査が行われ、その結果、真作(しんさく)と確認された。(c)AFP