【7月5日 AFP】フランス政府は4日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の構成員の親族とされる女性10人と子ども25人を帰還させた。女性らはシリア北東部のキャンプに拘束されていた。

 仏外務省によると、IS構成員とされる容疑者の親族らをシリア・イラクから引き取るのは、ここ1年で4回目。

 政府はこれまで、クルド人勢力の支配下にあるキャンプで拘束されている多数の子どもについて、集団で引き取ることを拒否、個別に対応するとしてきた。しかし、人権団体などから対応を意図的に遅らせているとの批判を受け、約1年前に個別対応をやめている。

 外務省によると、未成年者は児童保護施設に、それ以外は司法当局に引き渡される。

 検事局の対テロ部門は、国際逮捕状が出されていた女性3人については、テロを共謀した罪で収監されたと明らかにした。3人はシリア・イラクのIS支配地域に自ら行き、2019年の「カリフ制国家」崩壊後に拘束されたという。(c)AFP