【7月5日 AFP】フランスの捜査当局が今年4月、日産自動車(Nissan Motor)の元会長、カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告を新たに国際手配していたことが分かった。関係筋が4日、AFPに語った。国際手配は昨年4月に続き2件目。

 今回は、ゴーン被告が日産と仏ルノー(Renault)の統括会社の資金を不正に利用したなどの疑いで昨年手配されたにもかからず出頭しなかったことから、パリの予審判事が新たに手配した。

 ゴーン被告は現在、レバノンに滞在している。弁護人はAFPに、同被告は「日本で起訴されているためレバノン当局から出国を禁じられており、フランスで裁きを受けるために出頭することはできない」と語った。

 ゴーン氏はこれとは別に、統括会社を通じてラシダ・ダチ(Rachida Dati)元仏法相に90万ユーロ(約1億4000万円)を渡した疑いが持たれている。(c)AFP