【7月4日 AFP】仏パリ郊外でアルジェリア系の少年が警察官に射殺された事件を発端に仏全土で起きている暴動について、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は3日、フランス社会における「構造的人種差別」と植民地支配の過去と結び付いた「イスラム恐怖症」が根底にあると指摘した。

 エルドアン氏は週例閣議後のテレビ演説で「植民地支配の過去で知られる国々では、文化的人種差別が構造的人種差別に変容している」「フランスで起きている事象の根底には、そうした考え方によって築かれた社会構造がある。ゲットーでの生活を余儀なくされ、組織的に抑圧されている移民のほとんどはイスラム教徒だ」と述べた。

 一方、暴動に付随して横行している略奪に関しては非難した。(c)AFP