【7月3日 AFP】中国の李尚福(Li Shangfu)国防相は3日、ロシア海軍のニコライ・エフメノフ(Nikolai Yevmenov)総司令官と北京で会談し、同軍との協力を拡大したいとの意向を示した。

 中国国防省の発表によると、李氏はエフメノフ氏に対し、両国の「あらゆるレベルでのコミュニケーション強化」を望むと述べ、「合同演習、合同航行、合同軍事技術競技大会を定期開催」し、「専門分野での実践的協力を拡大」すべきだとの考えを示した。また李氏は、両国が「地域と世界の平和と安定の維持に積極的に貢献すべき」だとも語った。

 これに対しエフメノフ氏も「両国海軍の交流をあらゆるレベルで強化すべきだ」と応じた。

 今回の会談は、ロシアで民間軍事会社ワグネル(Wagner)の反乱が鎮圧された後に両国の軍関係者間で行われた最高レベルの協議となった。ワグネルによる反乱後、中国政府は「国家の安定を守る」上でロシア政府への支持を表明したものの、習近平(Xi Jinping)国家主席はウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と依然公式に会談していない。(c)AFP