【7月3日 AFP】2001年にタイ政府からスリランカに贈られ、その後、虐待されていた疑いが浮上したゾウが2日、生まれ故郷であるタイに戻された。

 スリランカではムトゥラジャと名付けられたゾウのサックスリンは、29歳の時にスリランカに寄贈された。飼われていた寺院での虐待疑惑が浮上したことを受けタイ当局は昨年、ゾウの返還を求めていた。

 体重4000キロのサックスリンを貨物機で運ぶために専用のケージが準備された。サックスリンは2日午後2時(日本時間同日午後6時)ごろタイに到着した。

 タイのワラーウット・シンラパアーチャ(Varawut Silpa-archa)天然資源・環境相は空港で、貨物機での移動は5時間掛かったがチェンマイ(Chiang Mai)に無事到着したと述べ、問題がなければ近くの保護区に移送し、検疫を行う予定と付け加えた。(c)AFP