【7月1日 AFP】映画『リトル・ミス・サンシャイン(Little Miss Sunshine)』で米アカデミー賞(Academy Award)助演男優賞を受賞した俳優のアラン・アーキン(Alan Arkin)さんが死去した。89歳。息子3人が6月30日に明らかにした。

 アーキンさんは1934年3月26日、ロシア・ドイツ系ユダヤ移民の両親の下、ニューヨーク・ブルックリン(Brooklyn)で生まれた。

 1967年の『暗くなるまで待って(Wait Until Dark)』ではオードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)さんと共演。1968年の『愛すれど心さびしく(The Heart is a Lonely Hunter)』では、ろうあ者を演じ、1966年の『アメリカ上陸作戦(The Russians Are Coming, The Russians Are Coming.)』に続いてアカデミー賞にノミネートされた。

 戦争の悲劇をテーマにしたジョセフ・ヘラー(Joseph Heller)のベストセラー小説を映画化した1970年の『キャッチ22(Catch 22)』での演技は、評論家の間で最も高く評価されている。

 2006年の『リトル・ミス・サンシャイン』では、祖父役をストリップとドラッグが大好きな元サックスプレーヤーというキャラクターに自ら設定し、唯一のオスカーを獲得。2012年には『アルゴ(Argo)』でも助演男優賞にノミネートされた。(c)AFP/Maggy DONALDSON