【6月28日 AFP】ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は27日、ロシアで民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏が軍指導部打倒を目指して武装反乱を起こした際、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に対し、プリゴジン氏を殺害しないよう働き掛けたことを明らかにした。

 ベラルーシ国営メディアによると、プーチン氏の長年の盟友であるルカシェンコ氏は治安当局者との会合で、自身が反乱に幕を引かせ、プリゴジン氏および反乱に加わったワグネル戦闘員の受け入れを申し出たと主張。プーチン氏には「(プリゴジン氏を)消す(殺す)ことは可能だが、それはしないように」と伝えたという。

 ルカシェンコ氏はこれに先立ち、プリゴジン氏が反乱終結の取り決めに基づき、27日にベラルーシ入りすると認めていた。

 プーチン氏は過去に、複数の野党有力者の殺害や反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の毒殺未遂を画策したとされている。(c)AFP