【6月27日 AFP】ミャンマー軍事政権は26日、国際麻薬乱用・不正取引防止デー(International Day Against Drug Abuse and Illicit Trafficking)に合わせ、毎年恒例の押収違法薬物の焼却処分を行った。軍政は、違法薬物の生産・密売が急増していることを珍しく認めた。

 最大都市ヤンゴンでは、高く積み上げられたヘロイン、大麻、覚せい剤のメタンフェタミン、アヘンが燃やされ、炎が立ち上った。

 焼却処分は全国で行われ、テレビ中継された。軍政によると、処分された薬物は総額4億4600万米ドル(約640億円)に相当する。

 ただ、国営英字紙「ミャンマーの新しい灯(Global New Light of Myanmar)」によると、ミャンマー薬物乱用統制中央委員会(CCDAC)の委員長は、「多数の薬物乱用者や生産者、密売業者、カルテル参加者が逮捕されたが、薬物の生産・密売は全く減少していない」と述べた。(c)AFP