【6月23日 AFP】NBAドラフト2023が22日に米ニューヨークのバークレイズ・センター(Barclays Center)で行われ、一世代に一人の逸材との呼び声が高いフランス人選手のビクター・ウェンバンヤマ(Victor Wembanyama)が、サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)から全体1位指名を受けた。

 スパーズが先月に全体1位指名権を獲得してからほぼ予想されていた決断を確定させると、224センチの長身を誇る19歳のウェンバンヤマは家族と抱き合って喜んだ。アダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーから1位指名のアナウンスを受けた際には「人生を通じて夢に描いていたことがかなった」と喜び、「アダム・シルバー氏からあのフレーズを聞くことをずっと夢見てきた。泣けてくる」と語った。

 ウェンバンヤマはリーグに変革をもたらす才能の持ち主として広く評価されており、2003年のレブロン・ジェームズ(LeBron James)以来、最も注目される全体1位指名選手としてNBA入りを果たす。

 選出される前の米スポーツ専門チャンネルESPNとのインタビューでは、コート内外でスター選手になるという挑戦を楽しんでいると語り、「バスケットボール以上のものをたくさんチームにもたらすことができる」と自信を見せた。

「常にタイトルを勝ち取ることが目標なのは確かだ。だけど、地域やフランチャイズ、そして地元ファンにもっとたくさんのことをもたらせると分かっている」

 スパーズは現在、1996年に就任して以来チームを5度のファイナル制覇に導いている74歳のグレッグ・ポポビッチ(Gregg Popovich)ヘッドコーチ(HC)が率いており、ウェンバンヤマは広く尊敬を集めるこの名将の下でNBAでのキャリアを開始する。(c)AFP