【6月21日 AFP】インドの保健・家族福祉相は20日、今週発生した猛烈な熱波により数十人が亡くなったとの報道を受け、気温上昇に伴う死者数増加の対策を講じると発表した。

 インド北・東部では今週、最高気温46度を記録。保健当局によると、熱中症による入院や死亡が相次いでいる。

 科学者らは、こうした猛暑は気候変動によるものだとし、南アジア全域でより過酷な熱波が、より頻発すると指摘する。

 マンスク・マンドビヤ(Mansukh Mandaviya)保健・家族福祉相は、「全土で発生している猛暑に関する問題と公衆衛生上の備え」に対応するため、政府高官が会合を開いたとツイッター(Twitter)に投稿した。

 インド医学研究評議会(ICMR)に対し「熱波や熱中症により死亡する人を減らすため、短期・長期的な計画を立てるよう指示した」としている。

 東部ビハール(Bihar)州の災害管理局は同日、熱中症により9人が死亡したと明らかにした。

 同州保健委員会のサンジャイ・クマール・シン(Sanjay Kumar Singh)委員長は、熱中症関連で複数の公営病院に約375人が入院していると述べた。

 一方、北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州当局は、バリア(Ballia)地区で猛暑が原因で60人近くが死亡したと報じられたことについて、持病による死者も含まれているとする声もあり、調査をするとしている。(c)AFP