【6月20日 AFP】北大西洋で1912年に沈没した豪華客船タイタニック号(RMS Titanic)の残骸見学ツアー用の潜水艇が、5人を乗せたまま消息を絶った。米国とカナダの当局が19日、明らかにした。両国の沿岸警備隊が捜索を続けている。

 米沿岸警備隊のツイッター(Twitter)投稿によれば、ツアー会社オーシャンゲート・エクスペディションズ(OceanGate Expeditions)の潜水艇は18日朝に潜行を開始したが、2時間足らずで母船ポーラー・プリンス(Polar Prince)との連絡が途絶えた。消息を絶ったケープコッド(Cape Cod)の東方1450キロの地点で捜索中という。

 カナダの沿岸警備隊も、捜索エリアに固定翼機と船舶を派遣した。

 乗船していた一人は英国の操縦士とみられ、ツアーへの参加について事前にソーシャルメディアに投稿していた。

 オーシャンゲート・エクスペディションズのウェブサイトでは、タイタニック見学ツアーが「現在催行中」と表示されている。

 同社によると、最大深度4000メートルまでの潜行には潜水艇「タイタン(Titan)」が使用される。5人乗りの場合、緊急用酸素は最大96時間分確保されている。(c)AFP