【6月17日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のシャーロット・ホーネッツ(Charlotte Hornets)は16日、NBAの元伝説的選手で球団の筆頭オーナーであるマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏が、株式の過半数を投資コンソーシアムに売却することで合意したと発表した。取引の成立にはNBAの承認が必要となる。

 ホーネッツによると、2010年に2億7500万ドル(約388億円)でチームを買収したジョーダン氏は、今後は球団の少数株式を保有していくという。最初に獲得した株式のうち、どの程度を保持するかは明らかにされていない。

 買い手グループは、「トールウッズ・キャピタル(Tallwoods Capital LLC)」社のゲイブ・プロトキン(Gabe Plotkin)最高投資責任者(CIO)と「クレイトン、ダビリアー&ライス(Clayton, Dubilier & Rice)」社のリック・シュナール(Rick Schnall)共同社長が主導している。

 ホーネッツ・スポーツ&エンターテインメント(Hornets Sports & EntertainmentHSE)はプレスリリースで、米ラッパーのJ・コール(J. Cole)さんと米カントリー歌手のエリック・チャーチ(Eric Church)さんらもグループに名を連ねていると明らかにしたが、金銭面の条件は公表していない。

 今回の売却契約で、ホーネッツ全体の価値は30億ドル(約4235億円)に上ると米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)で報道されている一方で、他のメディアでは17億ドル(約2400億円)近くになると伝えられている。

 ジョーダン氏は2003年に現役生活を終えるまで、通算6度のNBAファイナル制覇と通算5度のシーズン最優秀選手(MVP)選出に加え、2個の五輪金メダルを獲得するなどし、史上最高のバスケットボール選手と評価されてきた。

 しかしながら、NBAで唯一の黒人筆頭オーナーとして成功を収めてきたとは言えず、在任した13年間でホーネッツがプレーオフに進出したのは3回にとどまり、いずれも1回戦で敗退。昨季もチームは27勝55敗と低迷し、イースタンカンファレンスで下から2番目の14位に沈んだ。(c)AFP