【6月16日 AFP】国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ(Rafael Grossi)事務局長は15日、ロシア軍が占拠しているウクライナ南東部のザポリージャ(Zaporizhzhia)原子力発電所を視察し、同原発の状況は「深刻」ながらも、安定化の措置が取られているとの見解を示した。

 欧州最大のザポリージャ原発ではこれまでにも、ロシアのウクライナ侵攻の影響が懸念されてきたが、同原発に冷却水を供給していたダムが破壊されたことで、懸念がさらに高まっている。

 グロッシ氏は、原発の冷却池には「十分な水がある」と説明。一方で、「大事故」が発生する恐れがあることを各国は認識すべきだと訴えた。(c)AFP