【6月15日 AFP】ポーランド西部ポズナニ(Poznan)の市営動物園は14日、ウクライナから避難させたライオン5頭を一時的に保護していると発表した。子ライオン3頭が含まれているという。

 5頭は13日に到着。全頭とも新しい環境に適応中だという。

 3歳の雌「アシャ」はウクライナ東部ドネツク(Donetsk)地方から妊娠中に救出され、10月にテディ、エミ、サンタの3頭を産んだ。

 残る1頭は2歳の雄ライオン「ビセリス」で、同じ民間施設から救出されたが、3頭の父親ではないと考えられている。現在は他の4頭から隔離されている。

 5頭は同園で数週間過ごしてから、他国の施設へ移送される予定となっている。

 今回の救出は国際動物福祉基金(IFAW)、ウクライナの野生動物救護センター(Wild Animal Rescue Center)と動物救出団体ウアニマルズ(UAnimals)、ポズナニ動物園の協力で実現された。

 ポズナニ動物園はこれら団体などと協力し、欧州をはじめとする世界各地で、ウクライナ紛争で取り残された大型ネコ科動物などの引き取り先を探している。同園ではウクライナからこれまでにライオン、トラ、オオカミ、クマなど約200頭の動物を引き取っている。(c)AFP