【6月11日 AFP】米ホワイトハウス(White House)の当局者は10日、中国はキューバに数年間にわたってスパイ拠点を置いており、2019年には能力を増強したと述べた。

 当局者は匿名を条件に、中国のキューバにおけるスパイ活動については「(米国側の)機密情報として記録されている」と語った。

 当局者は、2021年1月のジョー・バイデン(Joe Biden)政権発足時、「後方支援施設、基地、スパイ拠点の設置など中国の世界規模での諜報(ちょうほう)活動についてわれわれは説明を受けた」とし、その中に「キューバのスパイ拠点」も含まれていたと述べた。さらに、「2019年にはキューバの拠点は増強された」と話した。

 一部米メディアは最近、中国がキューバにスパイ拠点を設置する計画だと報じていた。

 キューバのカルロス・フェルナンデス・デコシオ(Carlos Fernandez de Cossio)外務次官は報道について「悪質な憶測」だと反発。中国外務省の汪文斌(Wang Wenbin)報道官も9日の記者会見で、米国は「キューバの内部事情に介入している」と非難。「憶測を広めたり中傷したりするのは米国の常とう手段だ」と断じていた。(c)AFP