【6月5日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2023)は4日、男子シングルス4回戦が行われ、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)はどちらも勝ち上がり、両者の直接対決が近づいてきた。

 3度目の大会制覇を目指す大会第3シードのジョコビッチは、ここまで快進撃を見せていたフアン・パブロ・バリジャス(Juan Pablo Varillas、ペルー)に6-3、6-2、6-2で快勝。ここまでの4試合で1セットも落とさずに14年連続の8強入りを決めた。

 全仏オープンでの準々決勝進出は最多17回目で、四大大会(グランドスラム)通算では55回目。しかし試合後には「誇らしいが、今はもう次の試合に集中している」とコメントした。

 次戦は第11シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)と準決勝の椅子を懸けて対戦する。ハチャノフは1-6、6-4、7-6(9-7)、6-1でロレンツォ・ソネゴ(Lorenzo Sonego、イタリア)に勝利し、グランドスラム3大会連続のベスト8入りを果たした。

 第1シードのアルカラスは6-3、6-2、6-2で第17シードのロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti、イタリア)を下した。相手はここまで1セットも失わずに勝ち上がっていたが、わずか2時間で勝利し、昨年のハンブルク・ヨーロピアン・オープン(Hamburg European Open 2022)決勝で敗れた借りを返した。

 次は2021年大会準優勝のステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)との厳しい顔合わせになる。第5シードのチチパスは、予選勝者のセバスチャン・オフナー(Sebastian Ofner、オーストリア)を7-5、6-3、6-0で退けて勝ち上がった。

 アルカラス戦で4戦全敗のチチパスは「みんなが待ち望んでいた対戦だ」と話し、「みんな期待していたと思う。それが実現する。まだ負けと決まったわけじゃない」と意気込んだ。(c)AFP/Martyn WOOD