【6月4日 AFP】女子テニス世界ランキング1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)は3日、「イガのベーグル屋」と呼ばれるほど対戦相手を一蹴していることについて話すのは、敗れた相手に対して「失礼」だと述べた。

 女子シングルスでは16年ぶりの連覇を目指して全仏オープン(French Open 2023)に出場しているシフィオンテクは、3日の3回戦で王欣瑜(Wang Xinyu、ワン・シンユ、中国)を6-0、6-0で下した。

 まだ22歳のシフィオンテクは、四大大会(グランドスラム)通算57試合の出場で、ベーグル(6-0でセットを奪うこと)達成が19回もあり、今大会もここまでの6セット中4セットを6-0で獲得している。しかし本人は、ベーグルを食らった側の気持ちを考え、「イガのベーグル屋」と言われていることについては「あまり話したくない」と語った。

 シフィオンテクは「人々がそうしたくなる理由はよく分かる。面白いし、テニスはエンターテインメントでもあるから」としつつ、「だけど選手の目線では対戦相手を尊重したい」とコメント。「こういう試合は私としても簡単ではない。ツイッター(Twitter)で話題になるのはいいが、個人的に『ベーカリー』の話はしたくない」と続けた。

 グランドスラム4勝目を目指すシフィオンテクは、次戦は準々決勝進出を懸け、ウクライナのレシヤ・ツレンコ(Lesia Tsurenko)と対戦する。ツレンコも2019年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2019)女王ビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)に6-1、6-1で快勝して勝ち上がってきている。(c)AFP/Jed Court