【6月2日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2023)は1日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第8シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)は大会史上5番目に長い5時間26分の末にダニエル・アルトマイヤー(Daniel Altmaier、ドイツ)に敗れ、3回戦進出を逃した。

 シナーは2本のマッチポイントをしのがれ、7-6(7-0)、6-7(7-9)、6-1、6-7(4-7)、5-7で逆転負け。「これがスポーツ」と話しつつ、「また戻ってくるが、なかなか受け入れられない」と悔やんだ。

 一方、世界ランキング79位のアルトマイヤーは、5本目のマッチポイントで死闘を制し、シナーを撃破。試合後には、「とにかくテニスという競技を愛している」と涙を流し、「歴史的な試合と言えるかは分からないが、記憶に残る一戦になった」と語った。

 全仏オープンにおける最長試合は、2004年大会のファブリス・サントロ(Fabrice Santoro)とアルノー・クレマン(Arnaud Clement)のフランス勢対決が記録した6時間33分。

 アルトマイヤーは2020年以来となる16強入りを懸け、次戦は第28シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)と対戦する。

 第22シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は、昨年の準決勝でシーズン絶望となる足首靱帯(じんたい)断裂の重傷を負ったコート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)で、アレックス・モルチャン(Alex Molcan、スロバキア)に6-4、6-2、6-1でストレート勝ちを収めた。

 前回準優勝で第4シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)は6-3、6-2、4-6、7-5で予選勝者のジュリオ・ゼッピエリ(Giulio Zeppieri、イタリア)を退け、3回戦へ駒を進めた。

 第27シードの西岡良仁(Yoshihito Nishioka)はマックス・パーセル(Max Purcell、オーストラリア)に4-6、6-2、7-5、6-4で逆転勝ちし、3回戦進出を果たした。(c)AFP/Dave JAMES