【5月25日 AFP】米フロリダ州の動物園「ズー・マイアミ(Zoo Miami)」が、ニュージーランドの固有種で夜行性のキウイを明るい場所で入園者に触らせている動画が拡散し、ニュージーランド人から非難の声が上がった。これを受け同園は23日、キウイ触れ合い体験は中止したと発表するとともに、謝罪した。

 NZの国鳥でもあるキウイは夜行性で人前に現れることは少ない。

 問題の動画では、同園で生まれた「パオラ」という名のキウイがなでられる様子が映っている。

 動画に対しNZから非難が出たこと受けズー・マイアミは「キウイ触れ合い体験を即時中止する」と発表。「パオラに関し、NZの素晴らしい人々に不快な思いをさせてしまったかもしれないことを極めて心苦しく思います」とした。

 24日にはNZのクリス・ヒプキンス(Chris Hipkins)首相も騒動に言及。同園は自分たちのしていたことが「キウイにとって適切でも、正しいことでも、公平でもなかったと認めた」とし、NZ側から出ていた懸念の声を「真剣に捉えてくれたことに感謝する」と述べた。

 現在、野生のキウイは約7万羽いる。NZの自然保護当局によると、国外で飼育されている個体は約60羽に上る。

 キウイは先住民マオリ(Maori)の神話にも登場する。(c)AFP