【5月18日 AFP】オーストラリアの高齢者施設で、認知症を患った女性(95)に対し警察がテーザー銃(スタンガンの一種)を使用した。現地メディアが18日、報じた。女性は負傷し、病院に搬送されたという。

 現場はニューサウスウェールズ(New South Wales)州の施設。17日、5年間入所しているとされるこの女性が刃物を持ち歩いていたため、職員が警察に通報した。

 州警察は、女性が「高齢者施設での警察とのやりとりの中で負傷した」と発表。テーザー銃の使用については言及しなかった。女性は現在入院しており、医師が容体を監視している。

 警察は当時の状況について、独立調査の対象となると明かした一方で、詳細の公表は差し控えるとした。

 シドニーのデーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)紙は、現場に到着した警察が、女性が歩行器を使いながら刃物を持っているのを確認し、テーザー銃を使用したと伝えている。

 公共放送ABCはかつて、この女性が80歳の誕生日を迎えた際に、キャンベラでスカイダイビングに挑戦したと報じていた。ABCは、親族が病院で女性を見守っているものの、コメントは出していないとしている。(c)AFP