【5月16日 AFP】仏パリでこのほど、「最高のバゲット」を決める大会が行われ、スリランカ出身のパン職人が最優秀賞に選ばれた。

 最優秀賞を受賞したタルシャン・セルバラジャ(Tharshan Selvarajah)さんはAFPの取材に応じ、「私たちは外国人で、伝統的なフランスのパン作りを習いにここに来ている。優勝できてとてもうれしい」と語った。

 大会では、一般市民6人を含む15人の審査員が175人のバゲットを評価。味、皮、身や気泡などを総合的に採点した。

 セルバラジャさんは、いつも「愛情を込めて」「にっこりと笑って、歌いながら」作っている。そうすることで、おいしいパリッとした皮のパンが焼けるという。

 セルバラジャさんには、賞金4000ユーロ(約59万円)が贈られた。また、セルバラジャさんのバゲットは、大統領府(エリゼ宮、Elysee Palace)で提供される。

「大統領が私のパンを食べるなんて、とてもうれしいし、大統領府で提供されるというだけでもわくわくする」と語った。

 フランスのバゲットは昨年11月、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の無形文化遺産に認定されている。(c)AFP