【5月16日 AFP】ポーランドのマリウシュ・ブワシュチャク(Mariusz Blaszczak)国防相は15日、高機動ロケット砲システム「ハイマース(HIMARS)」の第1陣を米国から受領したと明らかにした。「侵略者を抑止するため」、ロシアの飛び地との国境に近い北東部に配備するとしている。

 ブワシュチャク氏は記者団に、ハイマースによって「ポーランドおよび北大西洋条約機構(NATO)の東翼を強化できる」と語った。

 国防省は3月、ハイマースの配備先について、ロシアの飛び地カリーニングラード(Kaliningrad)から約80キロの距離にあるオルシュティン(Olsztyn)に駐留する部隊だとしていた。

 ポーランドは2019年、米国からハイマース20基を購入。今回が初受領となるが、追加購入についても既に交渉中という。

 ブワシュチャク氏は「米議会はポーランドへの約500基の売却を承認した」「大至急で引き渡される予定だ」と説明、米国との新たな契約に基づき、ハイマースおよびその砲弾を国内で共同生産できるようにしたいとも付け加えた。(c)AFP