【5月15日 AFP】ベラルーシの反政権派指導者で、リトアニアに亡命しているスベトラーナ・チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏は15日、アレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領(68)の健康不安が報じられたことを受け、国民に対し政変に「備える」よう呼び掛けた。

 1994年から権力を握り続けるルカシェンコ氏は、ここ6日間公の場に姿を見せず、重要な行事を欠席し続けている。

 先週ロシアの首都モスクワで行われた対独戦勝記念式典には出席したものの、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が主催した昼食会は欠席した。

 また赤の広場(Red Square)で行われた軍事パレードに出席したルカシェンコ氏について、ロシア、ベラルーシ両国の複数の記者が、具合が悪そうに見えたと伝えている。

 2020年に亡命したチハノフスカヤ氏はツイッター(Twitter)で、ルカシェンコ氏の体調に関する「うわさ」に言及し、「これはわれわれにとってたった一つのことを意味している。あらゆるシナリオに対してしっかり備えておくべきだということだ」「ベラルーシを民主主義の道へと転換させ、ロシアの介入を防ぐためだ」と訴えた。

 政府関係者は、ルカシェンコ氏が公の場に姿を見せていないことについてコメントしていない。(c)AFP