■「世界最高の素晴らしい車」

 首都カブールの自動車修理工場が軒を連ねる地域で、前出のアマンさんは「シンプルに乗る人もいれば、装飾に情熱を燃やす人もいる」と説明する。
 
 あるカローラには「高速のトヨタ。世界最高の素晴らしい車。どんな状況にも対応可能」との文字が躍る。そばにある深緑色のカローラには「ドラマあふれるクラシックカー」と記されていた。

 カブールの午後の交通渋滞の中、タクシー運転手のナキブッラーさん(27)は、自分が生まれる3年前に製造されたカローラのハンドルを握り、乗客を探していた。

 ナキブッラーさんは、周囲を走る8割の自動車がカローラではないかと言った。

「トヨタのカローラ以外、あらゆる車が結果を出せていない」とナキブッラーさん。ルームミラーの下では、「この移動手段をわれわれに仕えさせた者に栄光あれ」と書かれた護符が揺れていた。

 映像は4月24、25日撮影。(c)AFP/Joe STENSON and Qubad WALI