【5月15日 AFP】ロードレース世界選手権、第5戦フランスGPは14日、MotoGPクラス決勝が行われ、ムーニーVR46レーシングチーム(Mooney VR46 Racing Team)のマルコ・ベッツェッキ(Marco Bezzecchi、イタリア)が世界選手権通算1000大会目を迎えたグランプリで優勝を飾った。

 ポールポジションからスタートしたドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)の昨季王者フランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)やレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)といった優勝候補がリタイアする大混乱の中、今GPのスプリントレースを制したプラマック・レーシング(Pramac Racing)のホルヘ・マルティン(Jorge Martin、スペイン)が2位、チームメートのヨハン・ザルコ(Johann Zarco、フランス)が3位に入った。

 ベッツェッキは序盤、両者コースアウトとなる激しいオーバーテークをマルケスに仕掛けてペナルティーを科され、1ポジションダウンの罰則を受けたが、その後立て直してトップに立つとしっかり主導権を握り、今季第2戦のアルゼンチンGPに続く自身2度目のMotoGPクラス優勝を飾った。

 バニャイアはアプリリア(Aprilia)のマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)と接触して転倒。開幕戦での負傷から復帰したマルケスは、2番手を走行して迎えた残り2周のところでスリップしてリタイアとなった。

 この結果、ベッツェッキは総合争いで首位バニャイアに1ポイント差と肉薄している。(c)AFP