【5月14日 AFP】英リバプールで開催された欧州国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)」で14日、スウェーデン代表のロリーン(Loreen)が優勝した。今年は昨年の優勝国ウクライナで開催されるはずだったが、ロシアによる侵攻を受け、代替開催された。

 ロリーン(39)は2012年大会でも優勝しており、女性出場者として初めて複数大会で優勝を果たした。

 スウェーデン出身者の優勝は通算7回目。同国は来年のホスト国となる。伝説的ポップグループ「ABBA(アバ)」がスウェーデンに初優勝をもたらしてから50年の節目となる。

 ロリーンはモロッコ先住民ベルベル人系の両親の下、スウェーデンで生まれた。「最高の気分」とコメントした。

 フィンランド代表のカーリヤ(Kaarija)が準優勝。3位は、イスラエル代表のノア・キレル(Noa Kirel)だった。

 大会直前の12日には、主催団体の欧州放送連合(EBU)が、決勝当日にウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領のスピーチを認めないと発表した。政治的要素が強まることを懸念しての判断だった。(c)AFP/Sylvain PEUCHMAURD, with Joe JACKSON in London