【5月13日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は12日、大統領選へのロシアの介入疑惑をめぐり、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を擁護した。

 エルドアン氏の最有力対抗馬と目されている野党・共和人民党のケマル・クルチダルオール(Kemal Kilicdaroglu)党首は11日、ロシアが14日の大統領選の結果に影響を及ぼそうと「ディープフェイク」などの偽情報を広めていると非難していた。共和人民党は、中道左派の世俗主義政党。

 ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は選挙介入疑惑を「強く」否定した。

 エルドアン氏は12日の政見放送で、「ケマル氏はロシアとプーチン氏を攻撃している。プーチン氏への攻撃は容認できない」「わが国にとってロシアとの関係は、米国との関係に劣らず重要だ」と述べ、プーチン氏を擁護した。

 エルドアン氏は、ロシアがウクライナに侵攻して以降もプーチン氏と良好な関係を維持している。トルコはロシアから格安でエネルギーを輸入し、西側諸国の対ロシア制裁には加わっていない。(c)AFP