【5月15日 Xinhua News】中国新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)イリ・カザフ自治州タルバガタイ地区の塔城(チョチェク)市にある小さなパン工房「疆趣食品坊」が作るチーズパンが、交流サイト(SNS)で人気を集めている。

 パン工房を経営するのは、1990年代生まれの王会鵬(Wang Huipeng)さん夫妻。長年他省で働いていたが、2016年に故郷に戻り、両親と共にパンの製造・販売を始めた。翌17年に新作のチーズパンを売り出したところ、評判となり「塔城チーズパン」と呼ばれるようになった。

 チョチェクは25の民族が暮らす小さな国境の町。塔額盆地の北端に位置し、小麦粉や牛乳、蜂蜜、牛肉、羊肉などの良質な食材が地元の食文化を育んできた。

 王さんの工房では漢民族、回族、ウイグル族、カザフ族、タタール族、満族、ダウール族、モンゴル族、オロス族の従業員が共に働く。各民族の食文化が融合し、郷土色豊かな塔城チーズパンを生み出した。(c)Xinhua News/AFPBB News