【5月12日 AFP】自転車ロードレースのジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2023)で、犬が原因になるなどして2度の落車を喫したスダール・クイックステップ(Soudal Quick-Step)のレムコ・エベネプール(Remco Evenepoel、ベルギー)が11日、痛みは残っているが感覚的には満足していると話した。

 UCIロード世界選手権(2022 UCI Road World Championships)王者で、今大会の優勝候補の一人であるエベネプールは、前日の第5ステージで犬がコースに入ってきたことで落車したチームメートのダヴィデ・バレリーニ(Davide Ballerini、イタリア)に巻き込まれる形で転倒すると、ゴールまで残り3キロを切ったところで2度目の落車を喫した。

 チームドクターによれば、この落車で「筋血腫」が生じ、仙骨(背骨の付け根)を痛めたというが、エベネプールはナポリ(Naples)での第6ステージを前に「良い夜を過ごせた。問題ない。感覚的には満足している」と強調。「これが人生でありレースだ。こういったことにも向き合わなくてはならない」と述べ、「今のところは全体的にとても良い感触だ」と説明した。

 第6ステージも無事出走したエベネプールは、総合順位でチームDSM(Team DSM)のアンドレアス・レックネスン(Andreas Leknessund、ノルウェー)と28秒差の2位につけている。(c)AFP