【5月12日 AFP】米国のルーベン・ブリゲティ(Reuben Brigety)駐南アフリカ大使は11日、南アフリカがロシアに対して秘密裏に武器を供与していたと発表した。南ア政府はこれに反発し、大使を非難している。

 ブリゲティ大使は記者会見で、昨年12月、ケープタウンの海軍基地に停泊していたロシアの貨物船に、武器と弾薬が積み込まれたと説明。南アフリカによるロシアへの武器供与は「根本的に容認できない」と批判した。

 一方、南ア大統領府の報道官は、大使の「逆効果を生む公の姿勢」への失望を表明。米国側の主張を裏付ける証拠は示されていないと指摘した上で、元判事が率いる独立調査を実施する意向を示した。

 南アフリカはロシアによるウクライナ侵攻を非難せず、中立を維持する意向を示しているが、最近の動向からはロシア側に傾いているとの批判も上がっていた。(c)AFP