【5月11日 AFP】自転車ロードレース、ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2023)は10日、第5ステージ(アトリパルダからサレルノ、171キロ)が行われ、アルペシン・ドゥクーニンク(Alpecin–Deceuninck)のカーデン・グローブス(Kaden Groves、オーストラリア)がゴール前の激しいスプリント勝負を制し、ステージ優勝を飾った。

 スダール・クイックステップ(Soudal Quick-Step)の総合優勝候補、レムコ・エベネプール(Remco Evenepoel、ベルギー)が2度落車する中、チームDSM(Team DSM)のアンドレアス・レックネスン(Andreas Leknessund、ノルウェー)は総合首位の座を守った。

 雨中のステージではクラッシュが多発し、グローブスやこちらも優勝候補のチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)は残り6キロほどで発生したクラッシュに巻き込まれ、レックネスンもその影響を受けた。

 それでも他のチームはこのクラッシュからの利益を得ようとせず、その後メイン集団が再び形成された。これがゴール前の激しい争いにつながると、グローブスがバーレーン・ヴィクトリアス(Bahrain Victorious)のヨナタン・ミラン(Jonathan Milan、イタリア)、トレック・セガフレード(Trek Segafredo)のマッズ・ピーダスン(Mads Pedersen、デンマーク)を抑えて勝利を飾った。

 アスタナ・カザフスタン・チーム(Astana Qazaqstan Team)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)は残り50メートルほどでコントロールを失ったものの、フィニッシュラインを越えるまでは落車を免れて4位に入った。

 エベネプールはレース序盤にコースに飛び出した犬が原因となり落車すると、残り3キロを切ったところでも落車。しかし、終盤のクラッシュのためステージ優勝者と同じタイムを保証された。この結果、レックネスンと総合2位のエベネプールとの差は28秒のままとなった。(c)AFP