【5月8日 AFP】自転車ロードレース、ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2023)は7日、第2ステージ(テーラモからサンサルボ、202キロ)が行われ、バーレーン・ヴィクトリアス(Bahrain Victorious)のヨナタン・ミラン(Jonathan Milan、イタリア)が集団スプリントを制して歓喜のステージ優勝を果たした。

 スプリントの序盤はアルペシン・ドゥクーニンク(Alpecin–Deceuninck)のカーデン・グローブス(Kaden Groves、オーストラリア)が引っ張ったが、グローブスの後方にうまくつけていた長身のミランはそこからタイミングよくスパートをかけ、アルケア・サムシック(Arkea-Samsic)のダビド・デッケル(David Dekker、オランダ)に1車身差をつけてフィニッシュした。

 総合首位のマリアローザ(ピンクジャージー)にピンクのヘルメット、サングラスを着けて臨んだスダール・クイックステップ(Soudal Quick-Step)のレムコ・エベネプール(Remco Evenepoel、ベルギー)は、集団の中で安全にフィニッシュし、トップを守った。

 ゴールまで残り数キロの地点では、選手だけでなく観客も巻き込まれる高速クラッシュが発生。各選手がスピードを上げようとしていた中で、アスタナ・カザフスタン・チーム(Astana Qazaqstan Team)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)とトレック・セガフレード(Trek Segafredo)のマッズ・ピーダスン(Mads Pedersen、デンマーク)がもつれ合って倒れ、沿道の観客の方へ突っ込んだが、大きなけが人は出なかった。

 しかし、総合4位につけていたイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のタオ・ゲイガンハート(Tao Geoghegan Hart、英国)は、この影響で19秒をロスするという大きな痛手を負った。イネオスでは他に2選手が34秒をロスしたが、ゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)は危機を回避し、先頭集団でフィニッシュした。

 他にトップ10争いをする可能性のある選手では、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のジェイ・バイン(Jay Vine、オーストラリア)、バーレーン・ヴィクトリアスのジャック・ハイ(Jack Haig、オーストラリア)、グルパマ・FDJ(Groupama-FDJ)のティボー・ピノ(Thibaut Pinot、フランス)がタイムロスを被った。(c)AFP