【5月4日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は4日、オランダ・ハーグ(The Hague)の国際刑事裁判所(ICC)を訪問し、ロシアの「侵略罪」を裁く特別法廷を設置しなければならないと改めて要請した。

 ゼレンスキー氏はICCで行った演説で、「この犯罪には責任があるはずだ。その責任は法廷によってのみ追及可能だ」と述べた。

 ICCは、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に逮捕状を出している。現在、ウクライナ侵攻での戦争犯罪や人道に対する罪を捜査しているが、より広範な侵略罪の追及には管轄権が及ばない。

 西側諸国の中には、1回限りの法廷に国際社会から広く支持を得るのは困難との見方から、より実現可能なアプローチはウクライナ法下での「ハイブリッド法廷」設置だとする声も出ている。しかしゼレンスキー氏はこの「ハイブリッド法廷」案については否定的な考えを示した。

 ロシア側は、自軍による犯罪行為はないと繰り返し否定している。(c)AFP