【5月3日 AFP】オーストラリア警察は3日、ワニが生息する水域で釣りをしていて行方不明となっていた男性の体の一部が、ワニ2頭の体内から見つかったと明らかにした。

 豪メディアによると、亡くなったのはパブ経営のケビン・ダーモディーさん(65)。警察の発表によると、先月29日にクイーンズランド(Queensland)州北部ヨーク岬半島(Cape York Peninsula)のレークフィールド国立公園(Lakefield National Park)で、一緒に来ていた仲間と事前にワニを追い払い、釣りを始めた。

 ケアンズ(Cairns)警察のマーク・ヘンダーソン(Mark Henderson)警部補は、ダーモディーさんと一緒に釣りをしていた人たちが「激しい水しぶきの音がした後、とても大きな叫び声を聞いた」と説明した。

 その後、グループが釣りをしていた場所の上流で見つかったワニ2頭を警備隊が射殺。体長は、それぞれ約4.2メートルと約2.8メートルに上った。調べた結果、2頭のワニの体内から人体の一部が発見されたという。

 ヘンダーソン氏は「非常に悲劇的な結末だ」とコメントしている。亡くなったダーモディーさんは同州北部の郊外の町ローラ(Laura)出身だった。

 同州の野生生物保護局の担当者マイケル・ジョイス(Michael Joyce)氏は、域内にはワニが多数おり、「水辺、特にワニの保護区とされているレークフィールドの水辺にいる場合は、水中にはワニがいると思った方がいい」として、市民に警戒を呼び掛けた。(c)AFP