【5月2日 AFP】ウクライナ柔道連盟(UJF)は1日、現役兵士として従事するロシア選手の出場を理由に、今月7日から14日までカタールの首都ドーハで開催される世界柔道選手権(World Judo Championships 2023)への選手団派遣を取りやめた。

 国際柔道連盟(IJF)は3月、ロシアとベラルーシの選手について、今年の世界柔道に中立の個人資格で出場することを容認した。

 しかし、UJFは「(ロシア)チームの選手の大半は、2022年2月24日にウクライナを攻撃した軍隊の一部であるロシア連邦軍に所属する現役軍人である」とし、「ドーハで開催される世界選手権へのロシアとベラルーシの参加に関し、IJFの決議で言及されているような中立性や平等な条件、そして『平和への架け橋』は見いだせない」と主張した。

 女子48キロ級で2019年世界柔道を制し、東京五輪でも銅メダルを獲得しているウクライナのダリア・ビロディド(Daria Bilodid)は、ロシア選手のドーハ大会出場を容認するIJFの決断は「受け入れられない」と反発している。

 ピロディドはインスタグラム(Instagram)で「世界大会に臨む(ロシアの)メンバーは全て軍の関係者。そんなのナンセンスでは?」と問いかけ、「毎日ウクライナの人々を殺しているテロ国家の軍人が国際大会に参加するのを許すなんて、受け入れられない」とつづった。(c)AFP