【4月30日 AFP】米ホワイトハウス記者会(White House Correspondents’ Association)が主催する恒例の夕食会が29日、開催され、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領の高齢問題に絡めたジョークで会場は大盛り上がりとなった。バイデン氏が反撃する一幕もあった。

 米テレビ番組「ザ・デーリー・ショー(The Daily Show)」に出演するコメディアンのロイ・ウッド・Jr(Roy Wood Jr.)氏は、バイデン氏が再選を目指す2024年の大統領選とフランスの年金改革で焦点となっている年金支給開始年齢を比較し、会場を沸かせた。

「フランスでは64歳まで働きたくないと抗議をしている。一方米国では、80歳の男性があと4年働きたいと言っている」

 これには、そばに座っていたバイデン氏も大きな笑顔を見せた。

 一方、バイデン氏自身も保守系ケーブルテレビ局FOXニュース(Fox News)を所有するルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏(92)を引き合いに出し、高齢をネタにジョークを飛ばした。

「私がマードック氏のことを好きではないと思っているかもしれないが、それは違う。私を(29歳のポップスター)ハリー・スタイルズ(Harry Styles)のように見せてくれる男性をどうして嫌いになれるだろうか?」

 また、放送中の性差別的・年齢差別的な発言で米CNNテレビを解雇されたドン・レモン(Don Lemon)氏にも触れた。

「私を高齢と言うが、それは経験豊かということ。老いぼれたと言われるが、私が博識ということだ。レモン氏なら、『バイデンは最盛期だ』と言うだろう」 (c)AFP/Sebastian Smith and Ben Sheppard