【4月26日 AFP】タイ警察は25日、シアン化合物で9人を殺害した容疑で、警察幹部の30代の妻を逮捕した。当局が26日、明らかにした。

 警察庁のスラチェート・ハックパーン(Surachate Hakparn)副長官は会見で、「検視の結果、遺体からシアン化合物が検出された」と明らかにした。

 被害者はもう1人いて、同じく警察官の妻。容疑者の女と一緒に食事に行った後、嘔吐(おうと)したが一命を取り留めたという。

 女は約2週間前、首都バンコク西方ラチャブリ(Ratchaburi)県で友人を殺害した容疑をかけられていた。取り調べにより、カンチャナブリ(Kanchanaburi)県とナコンパトム(Nakhon Pathom)県で起きた別のシアン化合物事件にも関与した疑いが持たれている。

 警察庁の報道官によると、動機は金銭目的とみられる。

 女は一連の容疑を否定しているという。(c)AFP