【4月26日 AFP】ペルーの首都リマ郊外のカハマルキリャ(Cajamarquilla)遺跡でこのほど、800~1200年前の12~13歳の子どものミイラが出土した。発掘チームが25日、発表した。保存状態が良く、髪の毛や皮膚の一部が残っているという。

 チームを率いるヨミラ・フアマン(Yomira Huaman)氏はAFPに対し、ミイラが見つかった墓穴は深さ約2メートルで、上には大きな岩が載せられていたと話した。現時点で性別は不明。

 カハマルキリャ遺跡はインカ文明よりも前の紀元前200年ごろに開かれた泥の建築でできた都市で、紀元1500年ごろまで使われていた。1万~2万人が住んでいたと考えられている。

 フアマン氏によると、砂には塩分が多く含まれており、これにより遺体が自然にミイラ化したとみられる。

 ミイラの腕と脚の皮膚が一部残っていたほか、頭部は体から離れていたが、髪の毛があった。そばには石製の武器、皿、銅製の針、布、トウモロコシ、トウガラシがあった。(c)AFP