【4月25日 AFP】欧州連合(EU)加盟国は24日、ロシアによる政権転覆工作への対策を強化するため、モルドバに文民の専門家団を派遣することで合意した。

 ウクライナと国境を接する親欧州派のモルドバは、ロシアが反体制派を装い政権転覆を企てていると繰り返し非難している。ロシアはこの主張を否定している。

 EUの外相に当たるジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表は、「モルドバは、ロシアによるウクライナ侵攻の影響を最も受けた国の一つだ。ロシアはハイブリッドな方法でモルドバに対する不安定化の企てを増加させている」と指摘した。

 ボレル氏によると、EU加盟国のサイバー攻撃や危機対策などの専門家約40人が来月中に派遣される。任期は2年。

 EUは、モルドバ政府の不安定化を支援したとして、モルドバ国内の親ロシア派のオリガルヒ(新興財閥)に制裁を科すことも検討している。

 旧ソ連構成国だったモルドバは昨年、ウクライナと同時期にEU加盟を申請した。(c)AFP