【4月24日 AFP】スーダン正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との戦闘が続く中、スペイン外務省は23日、スーダンから自国民30人と欧州および中南米出身者70人の計約100人を軍用機で退避させたと発表した。

 同機は23日午後11時前に首都ハルツームを出発し、ジブチに向かった。アイルランドやイタリア、ポルトガルの他、スーダン人も搭乗した。

 また、ドイツ軍は同日、101人を軍用輸送機で避難させたとツイッター(Twitter)で明らかにした。そのうち1機がまず、現地時間午前0時に「ヨルダンに無事着陸した」としている。輸送機A400M3機で退避を行ったという。

 軍の報道官によれば、搭乗者には他国民も含まれる。外務省と国防省は「可能な限り、欧州連合(EU)市民やその他の国民も避難させる」としている。

 フランス政府高官も同日、「困難な」避難支援の末、第1便で100人以上を退避させたと発表した。

 ジブチの空港関係者によると、夕方までに106人が着陸。仏政府高官は、さらにもう1便が飛行中だと話した。仏軍は、各便に「100人」が乗っていると報告している。

 匿名を条件に語った仏外務省高官によると、ジブチに到着した第1便には英、仏、独、スイスのほか、エチオピア、モロッコなどアフリカ諸国の民間人が乗っていた。

 一方、ギリシャ外務省は、フランスの支援で負傷者2人を含むギリシャの民間人が退避したとしている。

 米英両国なども自国の文民避難を開始しており、数か国が中継地としてジブチを利用している。

 映像はジブチで23日撮影・提供。(c)AFP