【4月21日 AFP】スーダンの正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は21日も、首都ハルツームで激しい市街戦を展開した。目撃者が明らかにした。両当事者は停戦の呼び掛けを無視した形だ。

 医師組合によると、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」の終わりを祝う大祭「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」が始まる中、ハルツームの数地区が爆撃を受けたほか、砲撃や衝突があったという。

 目撃者がAFPに語ったところでは、21日には双方の兵士が住宅密集地域の首都の北部や中部で激しい市街戦を繰り広げた。ハルツームでは酷暑の中、停電しており、同市に住む約500万人の大半が自宅に閉じこもっている。

 国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長と米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官はそれぞれ、イード・アル・フィトル期間中の3日間の停戦を呼び掛けていた。

 世界保健機関(WHO)は、これまでにスーダン各地で戦闘により413人が死亡、3551人が負傷したと発表した。(c)AFP