【4月21日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は20日、ニューヨーク・メッツ(New York Mets)のマックス・シャーザー(Max Scherzer)投手に対し、禁止されている粘着物質を使用したとして10試合の出場停止処分を科したと発表した。

 シャーザーは、19日のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)戦で審判から手とグラブのチェックを受けた際に粘着物質の使用を指摘され、4回の投球前に退場となっていた。

 本人は試合後、リーグ側が許可しているロジン以外は使っていないと主張していたが、MLBは関連映像や主審の報告書などを見直した上で、シャーザーが違反を犯していたと判断した。

 MLBの規則では、ロジンを「過度」に使ったり、グラブや他の道具につけたりすることが禁じられている。粘着力を高めるため、ロジンを日焼け止めなどの他の物質と混ぜることも禁止されている。

 MLBは、審判団が「4回にチェックしたときの粘着性のレベルは、ロジンや汗だけとは思えないほど極端だった」と結論づけたとし、「その後、2人の審判が複数のイニングにわたって物質を手から落とすのに苦労した」と説明。「公式野球規則に則り、審判団はシャーザー氏を適切に退場とした」と述べた。

 シャーザーは決定に異議を申し立てることができる。(c)AFP