【4月17日 AFP】アフリカ北東部スーダンの首都ハルツームで先週末発生した正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘で、17日朝までに民間人97人が死亡した。同国の医師団体が発表した。

 医師団体は、病院へ搬送されていない人も多く、実際の死者数はこれよりも多いとしている。負傷者も数百人に上っているとした。

 正規軍とRSFの戦闘は、15日から16日未明にかけて勃発。AFPの取材班は17日朝もハルツーム各地で大きな銃声や爆発音を聞いた。

 スーダンではここ数週間、軍が主導する統治評議会議長のアブドルファタハ・ブルハン(Abdel Fattah al-Burhan)国軍最高司令官と、同副議長のムハンマド・ハムダン・ダガロ(Mohamed Hamdan Daglo)RSF司令官の間で権力闘争が続いていた。

 2021年の軍事クーデター後、民政移管へ向けた協議が続いていたが、RSFの正規軍への統合をめぐり意見が対立し、緊張が高まっていた。

 北ダルフール(North Darfur)州では15日、両者の戦闘に巻き込まれた世界食糧計画(WFP)の職員3人が死亡した。WFPはスーダン国内の全ての活動を停止した。(c)AFP